ああ、知らぬは当人ばかりなり。

闇の中で、小さな人影が揺らめく。
蠢く機関の淵に佇み、じっと何かを見据えている。
「……くす」
人影から、微かに笑い声が聞こえる。
やがて影は立ち上がり、右腕をそっと伸ばす。
そして、小さな指先が、機関の端をそっと撫でる。
触れられた機関が、音もなく、ただ静かに揺らく。
揺らいだ箇所から、歯車が一つ、音もなく崩れ落ちた。
そして。
その崩れた歯車は、ゆっくりと闇に溶けこんだ。


――やがて、何処からか、また音が聞こえてきた。
それは、また何処かの歯車が崩れる音。
それは、決して聞こえてこなかった音。
事が幾度となく繰り返されて、しかしついぞ耳にすることはなかった音。
その音が、とうとう生まれ出でて、闇の中で響いた。


……これが何をもたらすのか。それはまだ、彼女にしか分からない。
人々がそれに気づき、そして大きな騒動となるのは、少しだけ後のことである。



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お久しぶりです。割と死んでいるRemovey.sです。
これを書くのにも30分以上はかかるから困る。


Civ4とかラタトスクとかペルソナ4とかがかなり気になるのですが、手を出してる暇がありません。
働くのって辛いです。嗚呼。
その前に大学のテストもあったっけ。まあいいや。


さて、日記の書き方を綺麗さっぱり忘れてる。非常にまずいです。
何とかするためにも、次の更新はもうちょっと早くやろうかと思います。できれば。


どうでも良いですが、6月病と7月病って怖いですね。