同人ゲーム移植年代記

当リストは、自分の記憶と調査、提供していただいた情報を元に編纂されています。
間違いやリストに載っていない物があるという場合は、コメント欄にてその旨を伝えてください。
確認でき次第対処します。


・旧年代作品(インターネット普及前・コンシューマ機黎明期)

  • ドアドア』(FC,85年7月)
  • 『ロットロット(LotLot)』(AC,85年)(FC,85年12月)(MSX,86年?)
    • 「ロットロットロット(LOTLOTLOT)」(PC-8801,雑誌「プログラムポシェット」掲載作)

・新年代作品(インターネット普及以後)

・現代


06年7〜8月以降に相当数が集中しているのが分かります。最初の2作品を除けば、全てこの時期に発売された物となります。同人と商業の垣根、なんて言葉が議題に上る訳です。
上記リストでは、同人作品を「非商業作品」かどうかで判別しています。サークル自体がアマチュアかどうか微妙な場合でも、基準はあくまで元作品に置いてあります。

リストの勝手分析

(現段階における上記リストの内容を前提としてあります。そのため、筆者の知識・並びに上記リストに致命的な漏れが含まれていた場合、この分析そのものが意味を成さなくなります。ご注意下さい)
上記リストで作品を年代別に分けましたが、一つ興味深い点があります。
「年代毎に元作品の媒体がはっきりと分かれている点」です。
即ち、

  • インターネット普及前は、「マイコン誌」や「企業のプログラムコンテスト」に応募された作品を拾い上げている
  • 20世紀末前後では、アスキー(現エンターブレイン)社の「インターネットコンテストパーク」が中心
  • 最近は、フリーソフト・あるいは即売会(≒コミケ)で販売された作品が直接商業化されている

という3つの傾向が現れています。
例外と言えるのは、06年に3分ゲーコンテストから商業化された「Every Extend」のみです。が、このコンテストもフリーソフト界隈への依存傾向が非常に強く、またコンテスト主宰者側が移植に関わった訳でも無いため、例外は事実上無いと言って良いでしょう。
そして、この3つの傾向は、そのまま「アマチュアゲーム界の変遷」に当てはまります。

  1. マイコン誌を中心としたアマチュアゲーム界隈
  2. アスキーのインターネットコンテストパークが牽引した、ユーザー製作コンテンツ界
  3. フリーソフト同人即売会を中心とした、「ユーザーと作り手の直接交流」を中心とした界隈

といった感じです。

他もろもろ

某氏と会話していた際に「外堀も攻めてみていい感じの時系列ヒストリー希望」と言われたのですが、細切れ資料を集約するのに時間と手間がかかりすぎるので、実現するかどうかは不明です。
実現したとしても、恐らく相当先の話になります。


「他にはこんなのがあったぞ!」と言う方、「それは違うんじゃないか」という方、情報を下さると有難いです。まだまだ募集中です。



※08/04/26
「レミュオールの錬金術師」追加。

※08/04/14
こっそりと「ひぐらしデイブレイクポータブル」を追加。

※第3版修正箇所

※第2版修正箇所

  • ドアドア」「ロットロット」「TUMIKI Fighters」『ひぐらし携帯版』を追加。情報提供してくださった方々、有難うございます。
  • リストを年代別に。
  • アカツキ』移植版の名前を訂正(AC→Ausf.Achse)
  • 勝手分析を追加


おまけ:調査過程で出てきた副産物

  • ヘクシオン」(AC,92年)
    • 「xhextris」(※海外製ソフト)

なんと、海外でもこういった事例が見られました。
……海外製ソフトだと結構出て来そうだ。まあ、あくまでおまけとして捉えて下さい。